スギ枯れ病について��(2011.05.04)
写真27このスギはかなりの巨木ですがですが、傷めつけられて葉が少ないので枝ぶりがよくわかります。この写真のようにスギの枝は斜め上に伸びるのが普通です。
写真28この写真には3本のスギがありますが、右側のスギは梢端枯れ、中央と左側のスギは梢端枯れ欠損です。疑問に思うのは右側のスギです。4本の枝が斜め下を向いています。なぜでしょうか(疑問6)。 2本のスギの左右の枝に沿って斜め30度くらいの線を引くことができます。奇妙なことです。方角は右が東、左が西です。以下の写真も方角はすべて同じです。
写真29この写真のスギも右側が梢端枯れ欠損、左側のスギが梢端枯れです。やはり右側のスギの左側の枝が斜め下を向いています。こちらも左右の枝に沿って斜め30度くらいの線を引くことができます。
写真30 この写真のスギも右側と中央のスギが梢端枯れで、左側のスギが梢端枯れ欠損です。それにしても中央のスギは奇妙な姿をしています。右側の枝が斜め下を向いていたり、斜め上を向いていたりしています。
写真31このスギは梢端が枯れ残っています。あまりにも面白い姿をしているので、発見した当初はこのスギばかりに気をとられていました。 ところが最近になって写真を見直してみると、このスギの左右にあるスギも重要なヒントを与えてくれていたのです。
写真32あらためて全体の写真を撮ってきました。右から3番目が写真31のスギです。この写真を見ているうちに、書き込んであるような白い線が見えてきました。ちょっと細くて見にくいので注意して見てください。 この細い線は何かというと、かつて家庭ゴミを野焼きしていた頃の煙が、立ち昇っていった軌跡なのです。この線に沿って焚き火の煙は上昇していったと思われます。 一番右側のスギは煙の発生源の近くなので、背が低くても梢端枯れです。2番目3番目のスギは梢端が煙の通り道の上にあったのでしょう。ですから梢端は枯れずに残っています。次に常緑樹が2本ありますが、左側は梢端枯れ欠損のもようです。最後の背の高いスギも梢端枯れ欠損です。 これらの木々は、枯れ残った枝葉が斜めになっていることに注目してください。写真31のスギにも白い線を描き入れておきました。 立ち昇った煙は左上方向に上昇して、逆転層が発生していればその下で汚染層を形成したことでしょう。写真の右下の、煙が発生したと思われる場所へ行ってみると、いまでも黒く焚き火の跡がはっきりと残っています。 この写真32によって、とりわけ一番右側のスギが枯れていることによって、「家庭ゴミの野焼きで発生した煙を被爆すると、スギは枯れる」ということが証明されたと思うのですが、いかがでしょうか。次回は疑問6をもう少し説明します。(つづく) | いままでの観察目次 | HOME | |