スギ枯れ病についてJ(2011.05.11)



写真33

写真32に並んでいる3本のスギを切り取りました。一番右のスギですが、矢印の枝はまるで昇ってくる煙を避けるかのように斜め下を向いています。そして葉の少ない細い枝は斜め上を向いています。2本の枝を合わせると、ひらがなの「く」の字のようです。この姿は写真30の中央のスギに似ています。




写真30再

写真30に白い線を2本書き入れました。上の線は2本のスギに梢端枯れを引き起こした煙の通り道です。下の線は矢印の枝を斜め下に向かせた煙の通り道です。つまり、ここでは煙の発生源は2箇所あると思われますが確認はできません。






写真29再

やはり写真29に白い線を2本書き入れました。こちらは焚き火の跡を2箇所確認できました。緑色に塗りつぶした所にはかつて枝があったと予想されます。煙の発生源に近すぎたのでしょう、枯れてなくなっています。




写真28再

こちらは煙の発生源は数箇所あるのではないかと思われますが確認はできません。かなりの高木なので、逆転層が発生したであろう位置も予想できます。

以上のように、「スギの枝が斜め下を向いているのは、有害な煙を避けるためである」という仮説を立てたわけですが、そんなことが可能なのか、わたし自身も半信半疑です。しかし、ほかに納得できるような理由は見当たりません。もし、「こんな理由があるよ」という方がおられましたらメールをください。

これで『スギ枯れ病について』は終了します。

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