観察を始めたことで気づいたことは、ゴミのポイ捨てや不法投棄の多さです。道路脇のちょっとし た空き地、人気のない林道、堤防の草むらや河川敷、いたるところにゴミは捨てられています。

明らかに企業の捨てたゴミに違いないと思われることもあれば、冷蔵庫やテレビなどの家電や家具 類、引越しのとき不用になった日用品がそっくり捨てられていることもあります。

ゴミのポイ捨ての中で最も目立つのは、コンビニで売っている弁当容器や飲み物の空き缶です。昔 はドライバーの誰もが幹線道路沿いにある大型の食堂やレストランで食事を済ませていたはずです。 ところがコンビニで安い弁当が売られるようになってからというもの、買った弁当を食べる場所が ないため、ドライバーの多くは人気のない所へ移動して車の中で食べるようです。

その結果、心無い人は弁当容器や空き缶を、その場に投げ捨てて行くようになりました。ポイ捨て せずに、次にコンビニへ寄った時に、設置されているゴミ箱に捨てれば問題はないわけですが、彼 らにそこまでの能力を期待することはほとんど不可能でしょう。

ゴミを捨てる人に腹を立てても、自分が不愉快になるだけで何も解決しません。感謝して拾わせて いただきましょう。皆さんもゴミを拾い集める人になってみませんか。この頃の私は、車の中にレ ジ袋を用意していています。もっとも、レジ袋もゴミとして捨てられているので、それは非常用で す。ゴミを拾う人の輪を広げ、ゴミを捨てる人も、拾う人の輪の中に巻きこんでいく、それしか根 本的な解決方法はないように思います。

ゴミの入った袋はたいていカラスに食い破られます。
軽いゴミは風に飛ばされ、川に落ちると簡単に海まで流されます。

バイパス道路の遊休地に投げ捨てられたゴミ。
信号待ちのときに投げ捨てたらしく前方の信号まで続いています。